2011年10月25日火曜日

坂の上の秋祭り

プラプラッと、R197脱線。
ここは、愛媛県伊予市双海町の”何処か”です。いいところでした。
写真撮らせてもらってもいいですか?

撮影にはみんな協力的。うさん臭いカメラマンがこんなに歓迎されることも珍しい。
祭りは、マイナーでアナログ。観客は皆無。カメラマンはたったの一人。
 祭りの最後に、記念写真の撮影まで依頼されての取材となった。

『おなばれ』と称し、神輿がお旅所を巡りながら神社を目指す。
こどもたちは、すでにに盛り上がっている。

高台の広場に、地域の人たちが三々五々集まって来る。
祭りの主役であるはずのこどもは、ちょっと少ないような。
それでも必ず、子どもが賑わいの一翼をなす。
大蛮は、ときにおなごたちのヒーローともなる。
彼も、このときほどモテることもあるまい。
格別羨ましくもない・・・


確かな年輪を思わせる老人がいた。

祭りが始まって10分も経ったろうか、もうクライマックス。
魔除けの儀式か、西洋の『悪魔払い』と同義?
私、悪魔の知識全くありません、あしからず。
エクソシストは、40年位前に観ましたが・・・。
坂の上のすぐ下は、瀬戸内海。夕陽のきれいな場所として
売り出し中の双海の町。夕陽も見たいがまだ三時前、しかも曇りがち。

祭りは、もうすぐ終わる。
約束がある。最後まで残ることにしている。
神輿の向きを変えて、全員に集まってもらった。
約束の集合写真撮影。


お土産をもらってのお帰り。
正面からカメラを構えると、お腰がピンと伸びます。ゴメン・・・

素敵な屋根があった。

地域も人もたいへん馴染みやすく良いところでした。
また、来ます、多分。

2011年10月20日木曜日

四万十川源流域の雲海

四万十川の源流地を覆う雲海。
今年は、大自然もイマイチ快調ではないらしく、例年に
比べると雲海が美しくならない。と、諦めかけていたが、
今朝になってようやく美しい雲海を見る事ができた。

ちなみに、雲海の見頃は、9〜10月。


この写真だけ、9月27日午前3時。
月の無い夜の雲海と星。露出1時間。
雲海撮影の醍醐味は、月のない深夜から明け方までの
長時間露出かも・・・。
今日、10月19日午前4時。
月夜だから、雲海だけ。10分露出。

この時間までは、大抵誰も来ない。車で
映画を観ながら、時の経つのを待つ。
正面のぽっかり浮かんだ島の左手(もちろん
雲の下)に我が家。この撮影地まで車で20分位。
朝、雲の具合を確かめてから現地に赴く。


もうすぐ、太陽が顔を出す頃。

ここの山並みが美しいと、勝手に思い込んでいる。
山頂付近が赤く染まって来ると、多弁な撮影者たちも、
静まり返る。だんまりと緊張の時である。
 
最初の光は、赤い。
雲の量もほぼ理想的(個人的見解につき)

太陽が、正面に上がって、光が走る。

光は、少しずつ白くなって行く。
6時半、出勤時間迫る。
一旦帰宅し、朝食を摂って出かけることになる。
  周りのシャッター音を聞きながら引き上げるのは、結構勇気がいる。   
長い経験から、『これから先は、光も固いしあまり良いもんはできん』。
と言い聞かせ、自身を慰めながら帰る。

2011年10月18日火曜日

竹林寺スケッチ

高知市五台山、同行なし。
特別な思いはない。ただ札所を訪れるのは、嫌いではない。
竹林寺、もう何度も来ている。

緋鯉がいた。濁った池の中でわずかに赤が揺れていた。
一度だけ水面に顔を覗かせた。



お墓がたくさんある。
狭い所で、肩を寄せ合って、いかにも窮屈そうで、
それでも、不満は言わないそうで。
木漏れ日。


境内へ続く長い石段。

犬を連れのお遍路さんがいた。

水子供養の一角。後ろのエプロンのお地蔵さんの
頭巾のテッペンに赤とんぼが止まった。

大木の隙間に、紺碧の空が覗いていた。
そのわずかな隙間に、鳥が二羽飛び込んで来た。

真弓監督が辞めた。落合もクビになる。梨田は
自ら身を引くとのこと。球界にも秋風が吹き出した。

2011年10月15日土曜日

龍馬が駆け抜けた道,,,,


龍馬が、脱藩に選んだ道。
退屈な休日の午後、プロ野球も夕方まで中継もないし
暇つぶしにと選んだ道。

すでに、斜めになった陽光に刈り取られたススキの穂が
美しく光っていた。 (梼原町神在居)         
コスモスやソバなど季節の花が咲き乱れていた。(梼原町四万川)
収穫した野菜を両手に農婦は、畑を去った。

県境の『韮ヶ峠』を越える。脱藩なり。(愛媛県西予市惣川)
深い森林の中を十数分も走ると、愛媛県の最初の家に、
十年も前なら、家下のすすき野は広い田圃だった。
当時は、この家におばあさんが一人住んでいて、田植え
や稲刈りの頃に行くと、おにぎりなどを、恵んでくれた。
かつては、旅館だったとかで、高知県の常連客もいたそう
で、いつも、過去の話を楽し気に聞かせてくれた。

さらに、谷川に沿って下って行く。(惣川)
4〜5分も走ると、ほとんど集落跡、と思しきところがある。
この家も旅館だったような造りである。
道路に置かれたままの椅子が何やら語り合っているような。


不在の案内。(惣川)
「留守にするので、配達物はAさん方に。」...
ちなみに、この家の主も、顔見知り。

遊具は草に覆われて。(惣川)
15年位前には、立派な小中学校があった。
7〜8年前に、小学校もなくなって子どもは、
全く見えなくなった。

「ずうっと、ずうっと昔のこと、ここは惣川村じゃった。(惣川)
村役場があって、ここは村の中心地じゃった。賑やかなもんじゃった。
私の父は、村長をやっておった。父は、率先して野村町との合併を、
やった。反対を押し切ってやった。その結果、惣川は寂れてしもうた。
私らあは、合併は間違いじゃった、と今でも思うとります。」
(この家の裏のお店のおばさんが、”合併はいかん”、と話してくれた。)

この猫、ネズミは穫らないそうな。
このおばあさん、「近頃の猫は、ネズミを穫らん。この猫は、
スズメを捕って食いよる。」らしい。
確かに、スズメを食わえていた。

ケータイが鳴った。妻から、買い物の依頼。
卵、豚肉、あげ、プリンターの補充インク他、
ここで買えるものは何もない。

近道をして、大洲を目指す事に。(旧河辺村)
五時までに帰れ、の妻の命令には、逆らえない。
それでも、チャンスはゲット!!

2011年10月10日月曜日

収穫の頃 その2

本日の目的地は、天空の里『惣川(愛媛県野村町)』の予定で出発
したのだが、”弁当を買っておこう”とお店に入って無一文だったことに
気付き引き返す事に。さらば帰りのついでよと、昨日の神在居に寄り道。
幸運にも、花の女子大生グループが稲刈りしていた。

早々に、顔見知りのお二人に遭遇。
「今日は、若い娘さんが米を刈りゆうぜよ!」
お年寄りは、いつもより元気そうで明るい。
気持ちばあでも華やいぢゅう方がえいき。


何故か、ブルも落ち着きがない。
あんまりはしゃぐもんじゃきに、このブル、天向きに
寝かされた。驚いた事に、彼は自力で反転できんのだそうな。
ブルドッグは、みんなそうなんだろうか。
この疑問は、未解決のまんまである。暇がない。
この女性は、親しい下元さんです。


まずは、遠方から作戦を。
右横の女性は、新谷さん、知り合いです。
しばし、ひ孫さんのお話に耳を奪われまして。

十二分に作戦を練って、いつものように声を
かけて、いつものように親し気に近くに寄って、
いつものように撮ってみた。この作戦で最も熟慮を
要したことは、田圃があまりにも軟弱で下手に入る
と二度と出られなくなりそうな気がしてこの対策に
多くの時間を割かざるをえなかった。

さて、危険を冒して狭い畦道を幸運にも渡りきって、
彼女たちの正面に、なんとか陣取る事に成功。
この時点からすでに、帰りの不安はつきまとう。
と、そのとき右足が溝にドボン・・・。
何も知らない彼女たちは、カメラに向かってバンザイ。
めげず、線上のカメラマンは、瞬間を見事に切り取る。


田圃の中は、田植えもできそう。”水田”である。
近くで、鎌を持たせることが恐い。

手つきもとより足元もおぼつかず。
まくり上げた膝元は、意外と逞しく・・・、ゴメン!
ブログ見てくれた?
開いていただけたなら、コメントをぜひ。

畦道は、入った反対方向は、全く安全だった。



2011年10月9日日曜日

収穫の頃

梼原の千枚田。すっかり黄金色に染まった。

朝6時すぎ、霧景の棚田を期待して神在居へ。
ここに朝霧がかかることは滅多にないが、今朝はなんとなく
    予感がして来てみた。と、まあ幸運にも予感ピッタシだったわけ。   
ついでに、稲刈りもあればいいのに・・・。    
出会ったおばちゃんに、稲刈りは?。「今日、刈るよ」。   

食事を済ませて再度来てみた。稲刈りはすでに始まっていた。
霧はすっかり無くなっていた。



最初に会ったときに、取材の許可はもらっておいた。
よく稔った稲を、慣れない手つきでゆっくり刈り取っていく。
突然、イモリが出て来て、踏みつけたらしく大騒ぎしていた。
赤と黒の組み合わせが気持ち悪いのだそうな。

狭い田圃が、瞬く間に刈り取られて行った。
稲木にかけて乾燥させるために、一カ所に集める。
坂道を、刈りとったばかりの稲を背負って坂道を上る。


お手伝い。
器用に一輪車を操っていた。
最後の束を運び終えて、

巨人は、CSに賭ける・・・しかないか、
中日に、サヨナラ負け。


2011年10月2日日曜日

城下の人々

高知の城下、帯屋町界隈をスナップ。




丁度お城が望める場所で、昼下がりの決闘に臨んでいる。
この戦いは、夏は木陰で、秋から冬期にかけては日向で
、知る限り毎日繰り返されている。
「気が散るき、撮るな!」(帽子の老人)
厳しい状況なのかな、と盤面を覗いてみる。
(なんだよおやじさん、悪くはないゾ、落ち着け。)
と心の中で声援、
しかし空しく次の一手(写真のその手)で大ポカ。
降り掛かる危機回避、比較的逃げ足は速い。

若い女性が、ライブ。
きれいな声で、自作(多分)の歌を唄っていた。
たいへん上手だった。
観客は、この二人だけだった。

帯屋町商店街。かつては、県内随一の賑わいを見せていた所。
シャッターの下りたお店が目立つ。ここにも政治の目は届かない。
占いのオヤジに、声かけられた。なにかお咎め・・・・?恐々としている。
「オレを、撮ってくれ!」
ただ、暇にしているだけだった。
仕方がないので、このあと正面からキチンと撮ってやった。
明日、持って行く予定。

此処には、大きなスーパーがあった。
トタンでしっかり囲われている。

ベンチの青年を撮ろうとしたら、おばんも
「わたしも、撮ってや、」は、言わない。

多分、おなかの空いた夫婦なんだろう。
食べるのは、どこでも、いや大抵の場合女性がエラいような、

買い物の付き合いは、若い頃でもよく疲れた。
人通りの多いときを狙って、

帯サンロード。さらに、人は少ない。
いつかは誰かが、歩いてくれる。待っていた。

再び、商店街。
楽し気なグループに思わずシャッター。
少しだけ、明るく。