2014年4月28日月曜日

初夏っぽい日の寒い朝

朝は、まだ寒い日もある。
”寒い”と着込んで出かけると、昼を過ぎると、
暑くて汗ばんでくることがある。

先日、孫が半袖のTシャツ1枚で、学校に行こうとするので、
「今日は、寒いぜよ。上に何ぞ着て行きや?」言うたら、
彼は、「冷(ひや)いことはないき。」
歳のせいか、朝は、未だに寒さを感じることがあるだが、思えば自分も
子供ころ厚着するるのは、いやだった。だから、彼にも無理着せせずに行かせた。
昼頃まで、「大丈夫だろうか、」とかなり心配だった。
昼休みに外に出てみた。暑かった。ほっとした。無理強いしなくてよかった。

遅霜の、寒い朝のこと、
身長は155センチ位で、無精ひげを生やし、あごを少し突き出して、
下唇が上唇を飲み込んだような顔をした、小柄な割に、少々態度のデカい
お客さんがやってきた。
デカい目をして、怖い顔で今にも食って掛かかってきそうに睨みつけながら、
「この薬を出してくれ!」
「Aクスリ0.5ミリ2錠」を、1回分として、「寝る前服用2週間分」の処方だった。
毎夕、必ず2錠宛服用するのだ、ということだったので、
「0.5ミリ2錠より、1ミリ1錠のほうが飲みやすくないですか?」
「医者も、同じことを言いよったけんど、1ミリは副作用があるきイヤなんじゃ。」
当方としては、変わりないと思うのだが、ご本人いたって真剣に、
「医者も、そう言うた。けんど、胃には、1ミリのほうが負担がかかる。
わしは、両方をハンマーで割ってみた。ほんなら、1ミリのほうが硬かった。」
1ミリが割れ難かったので、胃の中でも溶けにくい、そうな・・・。
一瞬、頭をかかえてしまった。
ご希望の通り”0.5ミリx2錠”お渡しした。

次の来店時には、何故か「1ミリx1錠」だった。
風体は、前回同様で、怖かった。
何も聞かなかった。
処方どおり、1x1で調剤したが、不満も何も言わなかった。
拍子抜けした。
バイクにまたがって帰って行った。
以上、フィクションである。




2014年4月24日木曜日

それから

それから一か月、10月の末、肌寒い雨が小止みなく
降り続く木曜日の午後3時ごろ、

静御前と篤姫の最終章(フィクションです=念のため)


篤(静の義姉83歳)が、心なしか背筋を伸ばして、いつもよりゆったり
と落ち着き払ってやってきた。頭のてっぺんからつま先まで隙のない身
だしなみは、いつものとおりで清潔・几帳面な生活ぶりが想像できる。

待合室では、患者さん夫々に自分の指定席を暗黙のうちに持って
いて、もし仮に、自分の「指定席」が埋まっているとなんとなくそわそわして、
落ち着かなさそうに見える。やむなく空席に座る人、また自分の席が空くのを
立ったまま待つ人、いったん外に出てみる人等々、色々なタイプのお客さん
がいる。いずれの患者さんも、自分の席が空いたならほとんど例外なく自分
の指定席に近づき、定位置に座れて満足そうに満足そうにつくつろいでいる。

篤は、運よく壁際の「指定席」を確保しまずは最初の目的は、何気に手に
入れた。彼女は、お隣さんとの会話を楽しむでもなく、相変わらず無口だが、
珍しいことに、この日は週刊誌に目を落としているようだった。
3時35分の定刻まで、それほどの余裕はないのだが・・・。

定刻の過疎バスに間に合うようにお薬を渡した。いつもの彼女なら
すぐに、バス停に向かうはずなのに、この日は動かなかった。
定刻を過ぎても、彼女は泰然と、週刊誌に夢中になってjるようだった。

静は、寝起き後を思わせる「ニューヘアーファッション」で、前かがみに
肩をすぼめて、白い息を吐きながら午後3時15分頃、処方箋と病院の
領収書を持って店に入ってきた。彼女は、身なりをかまわない人である。
店に入るなり、自動ドアを力ずくで閉じようとした。閉じるのだが残念ながら、
すぐ開く。何度か繰り返してスタッフの静止にしたがった。
彼女のミスマッチな紫のセーターが印象的だった。ウケた。
静は、クスリを受け取ると、篤の方に向かって、「シズは、いぬるぜよ
(帰りますの意)」。
すかさず、篤も、「アツも、いぬるぜよ!」
「雨が降りゆうき、待ちよれやいっしょにいのう、いうて言いよったろうがや?」
(雨だから、いっしょの車で帰ろう、と誘ってくれたはず・・・)
静は、まったく普通に、「そがあ言うても、軽トラじゃけ乗れんぜよ。」
つづけて、「先に、いんじょくぜよ。」
外に出て、気になるのか自動ドアを必死で閉じようとする。
結構体力が必要なんだが、何度も何度も閉じてみる。無理である。
諦めたあとは、悪びれる様子もなく、夫の軽トラに乗った。

篤は、一度立ち上がりかけたが、再び「指定席」に、腰をおろした。
不機嫌そうなまま、5時35分を待って過疎バスに乗った。
以来、篤がバス停に立つ姿を見たことがない。
静も、その後まもなく姿を見せなくなった。




2014年4月15日火曜日

四万十川、春の流れ


4月15日、例のごとくに出勤前のひととき。


新緑眩しい川面を眺めていたら、旅人に出会った。
朝の8時30分頃、ゆっくり話している余裕はない。
そこそこに、と「r197」のPRだけはしっかり・・・
旅のお方といっしょに眺めた四万十源流の春です。

本日快晴。
場所は、梼原町中久保辺り。

風もなく静かだったので、淵では新緑が反射。

流れも、きれいな黄緑色に染められて、
渡る人もいなくなった沈下橋。
もうしばらくすると、つつじやフジが咲き乱れる。



2014年4月13日日曜日

雨が降った

  4月13日(日)雨。
降りはやや強めだったが、午前中は、ビニール合羽を買ってきて
茂ってきた庭の草取り。
午後3時、ブログ更新のためその合羽を持って取材に出かけた。


さすがに、ふもとでは、桜のピークは過ぎているが・・・。

それでも、R197は、新緑と名残の桜と、さらに色々な花が咲いて目に楽しい。
愛媛との県境辺りでは、桜もまだまだ数日は楽しめそう。
散花が雨のおかげで文字通りの絨毯で見事だった。
満開手前の桜も、残っていた。

散り始めたさくらも・・・

畑は、掘り起こされて、作付前か。
                                  (本文と写真は、関係ありません。)

[静御前と篤姫の話 その2]
1っか月後、静さんがいつものようにやって来られて、
いつものようにお薬を受け取られて、いつものように
すぐに帰られた。ただ、「買い物をして、」そのお店の
近くのバス停でバスを待つ、と言い残して。
5~6分位して、ご主人が、「シズは・・・?」
すでに、薬局内にいないことを確認すると、
「一緒にきて、待ちよったのに・・・」
バス停の方角を、スタッフより教えられ、急いででていった。

”その3”まであります。

2014年4月6日日曜日

春の花



日本の春は、”さくら”
毎年、この季節は、花に撮らされる。



老人ホーム「高原荘」にて

街路灯の光の中で、

小雨が、小止みなく降り続く。
ちなみに、四国山地のてっぺんでは、雪が降った。
遠くの人家の光が目に入った。

時折、強い風で飛ばされそうになる。

静御前の「つづき」は、次回に延期。
今回は、私のフィクション。

先日のこと、一通の行政からのアンケート用紙が届いていた。
「65歳以上の高齢者の皆様」の書き出しに、とりあえずショックだった。
介護は、必要ないか?なんてことかな・・・、
思いながら、開封してみた。

読むのは、ちょっと面倒臭かったのだが、それでも、ひとまず眼だけは。
アンケートだった。

満足に、転ばず歩けるか?
通院は、しているか?
身の回りは、自分で十分にできているか?
物忘れは・・・?等々。

いつのまに、こんな質問をされる年齢になっていたのかと、
大きなダメージ。
まだ、風には飛ばされなかったが、

先日、生まれて初めて洗濯機なるもので洗濯をした。
掃除、料理もなんでもそこそこやれるのだが、不思議なことに
かつて洗濯機だけは、使ったことがなかった。
アンケートには、「なんでも自分でできる。」
みたいに、応えておいたが、その時点では、
「洗濯は、できるろうか・・・?」
奥さんは喜ぶが、また仕事が増えることになった。