2021年12月8日水曜日

カミがいない

カミがいない(フィクションです)

しばらくご無沙汰致しておりました
再会は、例によって「カミ」に纏るお話から、

                           ー四国カルストよりー
  昨日のこと、やや遅刻気味なれど生理現象放置はなお辛い 
  峠の個室を利用することにした
         

  個室は、2個で最初に選んだ部屋には予備はもちろんカミがカケラもない

  当然ながらすぐに別室に変更、そこには潤沢ではないにしろ独り身には十分すぎるカミ    がいた

  10分ほどで満足、次のステップ、とその時
  隣室の戸が開いた。客が飛び込んだ
 

 その客は、相当にテンパっていたと見え、入室バタン快音、が間髪ない連続

  どうするんだろう、

  カミをバトンタッチしてやろうかな、とかいらぬおせっかいかなとか・・・

 「クソッ」、「ザー」、「バタン」 続いて手を洗う音がして表のドアがバタン

 彼の気配がなくなるまで出られなかった。遅刻だった。